DeNAのインターネット卸問屋NETSEA
BtoBのEC市場規模が大きくなってきており、昨年には、AmazonがAmazonビジネスを始めたりと、
大手企業も次々と参入してきています。NETSEAはもともとDeNAが運営していましたが、2015年には、
オークファンが買収。どんなメリットがあるのでしょうか。
インターネットの卸問屋で検索すると、NETSEAという卸サイトがたくさん出てきます。
もともとは、DeNAが2006年に展開した、サプライヤーとバイヤーを結びつけるBtoBマーケットプレイス
というところから始まっています。
開設：2006年11月21日（火）
株式会社ディー・エヌ・エー
代表取締役社長：南場智子
2015年には25万人のバイヤー
年間流通総額は卸売価格ベース：60億円
2015年3月期の売上高：5億2000万円
営業利益：2億5000万円
オークファンの2015年9月期業績予想：
・売上高は15億円
・営業利益は1億7000万円
DeNAの「モバオク」
・Amazon.co.jpで取り扱われている商品の価格情報を集約して会員向けに提供
ネットシーという名前の由来
ネットで仕入れ"の略称からネッシー（NETSEA）という名前になっています。
サイト開設時のカテゴリは、
・雑貨
・アパレル
・生活用品
・美容健康
などから始まりました。
その後拡大してきます。
ネッシーは、仕入れたい人（バイヤー）と売りたい人（サプライヤー）を結びつける
サイトになっています。
このサイトのメリットとして
①バイヤーがたくさん集まることで、新規バイヤーの獲得が容易となる
②必要な時に少数単位で仕入れが可能
このようなことが挙げられます。
決済方法
オリックス株式会社
代表執行役社長：藤木保彦
と提携しバイヤーの与信審査、サプライヤーの販売代金回収代行を行ることで、これらの業務の簡略化
をすることが可能となりました。
オークファンが買収
買収金額：12.5億円
買収メリット：オークファンの既存事業とNETSEAと相乗効果
株式会社オークファン
代表取締役 武永修一
2015年には、株式会社ディー・エヌ・エーの運営していた、DeNA BtoB marketの買収を発表し、
株式会社 NETSEAの株式を取得、7月１日、子会社化
株式会社オークファン
・aucfan.com
・オークファン仕入れモール
・楽市楽座
などを運営している。
買収することのオークファンのメリット
・BtoC取引、CtoC取引の価格情報に限られていた価格情報が、BtoB取引の価格情報を取得できるメリット
NETSEAユーザーも、オークファンを利用するメリットとは
・価格調査が容易になる
・BtoBの取引データによるマーケティング支援
国内のBtoBのECモール
・製造業向け商品を取り扱う「MISUMI-VONA」
・美容業界向けの「BEAUTY GARAGE Online Shop」
・間接資材を中心に取り扱う「MonotaRO.com」
・中小企業向けのオフィス用品を取り扱う「アスクル」
・ファッションや雑貨に特化した「スーパーデリバリー」
2017年からは、BtoBモール「Amazon Business」が始まった。
2013年のBtoCのEC市場規模は11.2兆円
BtoBのEC市場規模は最大で269兆円